CVP分析

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転職用語

損益分岐点を見つけよう!

会社を営む目的は、ほとんどの場合、利益を得ることです。利益を上げるためには、費用と収益の釣り合いをしっかり理解することが欠かせません。費用には、製品を作るための材料費やそこで働く人たちの給料など、生産量に応じて変わる変動費と、事務所の家賃や管理部門の人の給料のように、生産量に関係なく一定額かかる固定費があります。変動費は製品を一つ作るごとに増えますが、固定費は一度決めるとしばらくは変わりません。 一方、収益は、販売量と販売価格の掛け算で決まります。たくさん売れば収益は増えますし、高く売っても収益は増えます。しかし、闇雲に価格を上げれば売れなくなることもありますし、たくさん売ろうとして生産を増やすと費用も増えるので、単純ではありません。 費用と収益、そして販売量の三者は複雑に関係しあい、最終的な利益額が決まります。材料費が上がれば利益は減りますし、販売価格が上がれば利益は増えます。また、たくさん売れれば利益は増えますが、売れなければ費用だけがかさみ、利益は減ってしまいます。 そこで、費用、販売量、利益の関係を分析するために、損益分岐点分析という便利な道具があります。これは、どのくらい売れば利益が出始めるのか、つまり費用と収益が釣り合う点を見つける分析方法です。この分析を使うことで、会社の収益構造、つまり、費用と収益の関係性がどうなっているのかを詳しく知ることができます。これにより、利益を最大にするための販売量や価格設定などを考えることができます。