寸志

「寸志」とは、本来もらえるはずのボーナスを受け取る資格がない社員や、会社の業績が悪くてボーナスを満額支給できない時に、少しばかり支給されるお金のことです。感謝の気持ちを表す意味合いが強く、金額は数万円から十万円程度が一般的です。法律で明確に決められているものではなく、支給する義務もありません。そのため、寸志の金額や支給するかどうかは会社によって大きく違います。 寸志は、正社員だけでなく、パートやアルバイトなどの非正規の社員にも支給されることがあります。また、内定承諾のお礼として支給される場合や、取引先への感謝の気持ちとして贈られる場合もあるなど、様々な場面で使われます。 寸志は少額ではありますが、社員のやる気を高めることに繋がる場合もあるため、会社にとっては有効な手段となり得ます。ですが、寸志の金額が少ない場合、社員の期待を裏切り、かえってやる気をなくさせる可能性もあるため、金額の設定には注意が必要です。 寸志は、会社の業績によって支給額が変わったり、全く支給されない場合もあります。近年では、業績悪化に伴い寸志の支給をやめる会社も増えており、寸志の支給を取り巻く状況は変わりつつあります。 寸志をもらった場合は、金額の大小に関わらず、感謝の気持ちを伝えることが大切です。寸志はあくまで感謝の気持ちの表れであることを理解し、これからの仕事へのやる気を高めることに繋げることが重要です。