労働

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転職用語

転職とリスキリング:均等法の理解

仕事の世界で、男性と女性が同じように扱われるようにするための法律があります。これは「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増進に関する法律」という長い名前ですが、普段は「男女雇用機会均等法」または「均等法」と短く呼ばれています。 この法律は、会社で働く際に性別によって差別されないようにするためのものです。会社の仕事には色々な種類がありますが、例えば、人を採用する、仕事の内容を決める、昇進させる、研修を受けさせる、退職してもらうなど、仕事に関わる全ての手続きで男女が平等に扱われなければなりません。簡単に言うと、男性だから、あるいは女性だからという理由で、不公平な扱いを受けてはいけないということです。 例えば、男性だから採用する、女性だから昇進させないというのは、明らかにこの法律に違反します。また、求人票に「男性のみ」「女性のみ」と書くことも禁止されています。性別によって仕事の機会が奪われることがないように、募集の段階から性別で制限を設けてはいけないのです。 妊娠や出産、育児なども、女性にとって仕事をする上で大きな影響を与える出来事です。均等法は、これらの理由で女性が不利益を被らないように守っています。例えば、妊娠を理由に解雇することは違法です。また、育児休業などの制度を利用しやすいように、会社は働きやすい環境を作る努力をしなければなりません。 この法律のおかげで、多くの女性が様々な職種で活躍できるようになりました。しかし、男女の待遇の差や、無意識の偏見など、まだ課題は残っています。より良い社会を作るためには、この法律の意義を理解し、一人ひとりが意識して行動することが大切です。
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ニートからの脱出:一歩踏み出すための道筋

「ニート」という言葉は、もともとイギリスで生まれた言葉で「Not in Education, Employment or Training」の頭文字から作られています。これは、教育を受けておらず、仕事にも就いておらず、そして職業訓練も受けていない状態のことを指します。日本では、この言葉が「引きこもり」や「熱中している趣味を持つ人」といったイメージと結びつけられ、さらに「働く気のない若者」といった好ましくない意味合いで使われることが少なくありません。しかし、本来の意味は、ただその人の置かれた状態を表しているだけで、その人の性格や能力を決めつけるものでは決してありません。 ニートの状態にある人には、実に様々な事情を抱えている人がいます。学校でいじめを受けていたり、家庭環境に問題があったり、就職活動がうまくいかなかったり、人それぞれ様々な理由が考えられます。中には、心身の健康上の問題を抱え、働きたくても働けない人もいます。また、自分のやりたいことや進むべき道を探している最中で、一時的にニートの状態になっている人もいます。 大切なのは、一人ひとりの状況をきちんと理解し、その人に合った支援をすることです。型にはまったイメージにとらわれず、様々な背景を持つ人々への理解を深めることが、より良い社会を作る上でとても重要です。ニートの状態にある人々が、自分の可能性を最大限に発揮し、社会に貢献できるよう、温かい目で見守り、適切なサポートを提供していく必要があります。そのためにも、まずは「ニート」という言葉の本来の意味を正しく理解し、偏見を持たずに接することが大切です。