交通費

日々の通勤にかかる交通費は、多くの人が会社から支給されるのが当然と考えているかもしれません。しかし、法律上、会社には交通費の支給義務はありません。労働基準法には交通費に関する規定はなく、支給するかどうか、支給額は会社が独自に決めています。 確かに、ほとんどの会社が交通費を支給しているため、当然のように思えます。しかし、支給されない場合もあるということをぜひ知っておいてください。ですから、転職活動中は、給与だけでなく交通費についても確認することが重要です。交通費の有無によって、実際に手元に残る金額が大きく変わる可能性があります。想定外の支出で家計が苦しくならないよう、前もって確認しておきましょう。 特に、一人暮らしを考えている人や、実家から遠く離れた場所で働く予定の人は、交通費の有無が生活に直結しますので、注意が必要です。地方から都会へ出て働く場合など、交通費が高額になるケースもあります。交通費が支給されない場合、毎月の負担は相当なものになります。 会社によっては、交通費の支給に上限を設けている場合もあります。上限額を超える部分は自己負担となるため、事前に確認しておくことが大切です。また、公共交通機関を利用する場合と自家用車を利用する場合で、支給額や計算方法が異なる会社もあります。自家用車の場合、ガソリン代や高速道路料金の実費ではなく、会社が定めた金額が支給される場合が多いようです。 転職活動中は、求人票や面接で交通費について質問することをお勧めします。交通費が支給されるかだけでなく、支給額や計算方法、支給条件なども確認しておきましょう。後から思わぬ出費で困ることのないよう、事前にしっかりと確認することで、安心して新しい仕事に臨むことができます。