二輪

二輪自動車整備士は、バイクを安全に走行できるように点検、整備、修理を行う仕事です。ライダーが快適にバイクに乗れるよう、縁の下の力持ちとして様々な業務を担います。 具体的な仕事内容は幅広く、まず日常点検では、エンジンオイルやブレーキ液の量、タイヤの空気圧、灯火類の動作確認などを行います。定期点検では、これらの項目に加えて、ブレーキパッドやディスク、チェーン、スプロケットなどの消耗品の点替時期を判断し、交換を行います。 整備に関しては、エンジン、ブレーキ、サスペンション、タイヤといった主要部品の点検、調整、修理を行います。エンジンの不調や異音、ブレーキの効き具合など、お客様からの相談を受けて、原因を特定し、適切な修理方法を提案します。場合によっては、部品を分解・洗浄し、再組み立てたり、新しい部品に交換する作業も必要になります。 近年は電子制御化が進み、コンピューター制御のエンジンやABS（アンチロック・ブレーキ・システム）などが搭載されたバイクが増えています。そのため、コンピューター診断機を使って故障箇所を特定し、修理を行う場面も多くなってきました。また、新しい技術やシステムに関する情報も常に更新されており、研修や学習を通して常に新しい知識と技術を習得していく必要があります。 車体の修理や塗装も二輪自動車整備士の仕事の一つです。事故や転倒などで損傷した車体を修理し、塗装を施して元の状態に戻します。お客様とのコミュニケーションも大切で、整備内容や費用、納期などを丁寧に説明し、納得していただいた上で作業を進めることが重要になります。バイクの安全を守り、快適なバイクライフを支える、やりがいのある仕事と言えるでしょう。