芸術・芸能 スタントマン:アクション映画の影の主役
映画やテレビ番組、舞台などで、俳優に代わって危険な動作を行う専門家、それがスタントマンです。スタントマンは、燃え盛る建物からの脱出、高い場所からの落下、激しい格闘場面など、様々な危険な状況を現実のように演じます。鍛え抜かれた体と高度な技術があってこそ、これらの危険な演技をこなせるのです。スタントマンの使命は、俳優の安全を守りつつ、見ている人に迫力のある映像を見せることです。スタントマンの仕事は、ただ危険な場面を演じるだけではありません。俳優の体の動きや特徴を細かく観察し、俳優が演じる場面とスタントマンが演じる場面が滑らかに繋がるように工夫することも大切です。まるで俳優本人が危険な演技をしているかのように見せることが、スタントマンの腕の見せ所と言えるでしょう。時には、特別な装置やワイヤー、火薬などを使って、より複雑でダイナミックな演技を作り出すこともあります。肉体的な鍛錬はもちろんのこと、演技力や表現力も必要とされる、まさに「影の主役」と呼ぶにふさわしい職業です。スタントマンになるためには、専門の養成学校や団体で厳しい訓練を受ける必要があります。体操や武道などの経験があれば有利ですが、それ以上に強い精神力と体力、そして安全に対する意識の高さが求められます。怪我のリスクも高く、肉体的にも精神的にも負担の大きい仕事ですが、観客を魅了する迫力のある映像を作り出すという大きなやりがいがあります。スタントマンは、表舞台には出てこないながらも、作品を支えるなくてはならない存在なのです。
