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転職用語

フレックスタイム制で変わる働き方

フレックスタイム制とは、働く時間帯を社員自身で決められる制度です。朝早く出社して午後に退社したり、逆に午前中はゆっくり過ごし午後に遅くまで働いたりと、日々の生活の都合に合わせて柔軟に勤務時間を調整できます。従来のように、会社全体で定められた時刻に出社し、決められた時刻に退社する必要はありません。 フレックスタイム制の大きな特徴は、始業と終業の時刻を自由に選べる点です。例えば、朝に家事や通院などの用事を済ませたい人は、遅めに始業時刻を設定できます。また、夕方に子どものお迎えや習い事の付き添いがある人は、早めの終業時刻を設定できます。このように、個々の事情に合わせて勤務時間を調整することで、仕事と生活の両立を図りやすくなります。 ただし、フレックスタイム制を導入している企業であっても、働くべき時間の合計は定められています。1ヶ月や1週間といった一定期間内に、決められた総労働時間を満たす必要があります。例えば、1ヶ月の総労働時間が160時間と定められている場合、フレックスタイム制であっても、その160時間を働く必要があります。毎日8時間勤務する必要はなく、日によって勤務時間を変えることは可能ですが、合計で160時間になるように調整しなければなりません。 フレックスタイム制は、社員の自主性を重んじる制度でもあります。自分の時間を自分で管理し、責任を持って仕事を進めることが求められます。この制度によって、仕事に対する意欲を高めたり、業務の効率を上げたりする効果も期待できます。また、育児や介護、自己啓発など、仕事以外の時間をより有効に活用できるようになるため、社員の生活の質の向上にも繋がります。フレックスタイム制は、これからの時代に合った、より柔軟な働き方を実現する上で重要な制度と言えるでしょう。