
エンジン設計技術者の未来を切り開くキャリアパス
機械の心臓部とも言える、エンジンの設計を担うのがエンジン設計技術者です。自動車や飛行機、船、発電機など、様々な機械に使われるエンジンの開発に携わります。求められる性能や燃費の良さ、耐久性、環境への影響といった様々な要素を考慮しながら、エンジンの設計を行います。具体的には、構想を練るところから始まり、細かい設計、試作品の作成、そして性能の評価まで、開発の一連の流れ全てに関わります。
エンジンは機械の種類によって構造や特性が大きく異なるため、専門分野に特化した深い知識と技術が欠かせません。例えば、自動車エンジンの設計には、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンだけでなく、近年の環境意識の高まりからハイブリッドエンジンや電気自動車のモーターといった様々な動力源の知識も必要です。排気ガス規制への対応や燃費向上のための技術開発も重要な課題となっており、常に最新の技術動向を把握し、研究開発に励む必要があります。
設計には、コンピューターを使って図面を描くためのCADと呼ばれるソフトを使うのが一般的です。また、コンピューター上でエンジンの動きを再現するシミュレーション技術を用いて、性能を予測することもあります。エンジン設計は一人で行うのではなく、チームで進めることが多く、他の技術者や関係部署と協力し合いながら仕事を進めるため、円滑な意思疎通のための対話力も重要です。専門知識に加え、協調性も求められる仕事と言えるでしょう。