マスコミ・出版 印刷のプロセス製版、その魅力と将来性
印刷物を作るには、まず原版が必要です。それを製作するのが、プロセス製版オペレーターの仕事です。写真やイラスト、文字といった様々なデジタルデータが、どのように印刷物になるのかというと、まずこれらのデータをもとに、印刷機が正しく色を再現できるように、色分解という作業を行います。色を分解するとは、色を色の三原色であるシアン、マゼンタ、イエロー、そして黒の4色に分解することです。また、色の濃淡を表現するために、網点という小さな点の大きさや密度を調整する網点処理も行います。これらの工程を経て、最終的に刷版と呼ばれる原版を出力します。刷版は印刷機にセットされ、大量の印刷物を作り出すための元となる重要なものです。近年の印刷業界はデジタル化が進んでおり、プロセス製版オペレーターの仕事もコンピューターを使う作業が中心となっています。そのため、コンピューター操作に慣れていることは必須条件と言えるでしょう。もちろん、正確な作業を行うことも重要ですが、それ以外にも、色のわずかな違いを見分ける鋭い色彩感覚や、印刷物の完成形を想像する力も必要です。さらに、良い印刷物を作るためには、クライアントやデザイナーとの連携が欠かせません。相手の話を丁寧に聞き、要望を正しく理解し、スムーズに仕事を進めるためのコミュニケーション能力も大切な要素となります。印刷物の品質を守るため、縁の下の力持ちとして活躍する、それがプロセス製版オペレーターなのです。
